片胸全摘後の「体のゆがみ」を放置しないで。今すぐできる3つの対策

乳がん片胸全摘後の体のゆがみ

「術後、鏡を見ると肩の高さが違っている気がする」
「以前より疲れやすくなり、腰痛まで出てきた」
そんなことはありませんか?

乳がんの手術を終え、日常生活を再開した方の多くが、このような体の変化に戸惑っています。
片方の胸を全摘することは、単に外見が変わるだけでなく、「上半身の重量バランス」が大きく変わることを意味します。

今回は、その「ゆがみ」を放置するとどうなるのか、そして今日からできる対策について解説します。

なぜ術後に「ゆがみ」が生じるのか?

乳がん術後の肩こりの原因は身体の左右のバランスが理由かもしれません

私たちの体は、左右がほぼ同じ重さであることを前提に、背骨を中心にしてバランスを保っています。
片方の胸(数百グラムの組織)がなくなると、体は以下のような反応を起こします。

  1. 重心のズレ: 残った胸の方へ体が引っ張られ、無意識に反対側の肩を上げてバランスをとろうとします。
  2. 筋肉の左右差: 重心のズレを補うために、首や肩、背中の筋肉が常に緊張した状態(片側だけ踏ん張っている状態)になります。
  3. 骨盤への影響: 上半身の傾きをカバーしようとして、腰や骨盤にまでねじれが生じることがあります。

これらを放置すると、慢性的な肩こりや頭痛だけでなく、数年後には背骨が曲がる「側弯(そくわん)」などのトラブルに繋がる恐れがあります。

今すぐできる3つの対策

「ゆがみ」を固定化させないために、今日から始められる対策をご紹介します。

1. 「適切な重さ」を補う

肌に貼りつけて使うシリコン製の乳房パッドの重さを計る

最も直接的で効果的な対策は、なくなった胸と同じくらいの重さをパッドで補うことです。

「重いと疲れそう」と思われがちですが、実は左右のバランスを整えることで、無意識に踏ん張っていた筋肉が緩み、結果として体が楽になります。

  • ポイント: 自分の今の胸の重さを知り、それに近いグラム数のパッドを選びましょう。

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2. 「鏡」を見て姿勢をリセットする

乳がん術後身体の歪みを鏡の前でチェック。あなたのパッドや下着は自分に合っていますか?

一日に数回、鏡の前に立って自分の姿勢をチェックする習慣をつけましょう。

  • 両肩の高さは揃っていますか?
  • 首がどちらかに傾いていませんか?
  • 顎が前に出ていませんか? 意識的に「正しい位置」に戻す練習をするだけでも、筋肉の使い方が変わってきます。

3. ストレッチで緊張をほぐす

ストレッチポールに背骨を当てて胸を開き、ストレッチをする女性のイラスト

手術をした側の肩は、どうしても内側に入り(巻き肩)やすくなります。
無理のない範囲で、胸を開くストレッチを行いましょう。

  • 壁に手をついてゆっくり胸を伸ばす
  • 深呼吸をして、肋骨周りを動かす ※主治医の先生から許可が出ている範囲で行ってくださいね。

将来の自分のために

胸に手を当てて静かに微笑み心穏やかな表情の女性のイラスト

「見た目が気にならないから、今はまだパッドはいらないかな」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

しかし、エピテーゼ(人工乳房)製作に携わる私たちが一番大切にしたいのは、5年後、10年後のあなたの健やかな体です。

当店のシリコンパッドやオーダーメイドパッドは、単なる「見た目の補正」ではなく、「体の軸を整えるための医療的ケアをサポートする」という考え方で作られています。

まずは、少しだけ自分の姿勢を意識してみてください。

もし「今の自分に最適な重さがわからない」というときは、いつでもお気軽にご相談ください。
一緒に、最適な方法を探すお手伝いをさせて頂きます。