乳がん術後の「寝る時の違和感」どうしてる?おやすみ時専用のケア方法

日中はパッドで整えて元気に過ごしていても、夜、ブラジャーを外してホッとした瞬間、ふと「違和感」を感じることはありませんか?
「横になると皮膚が引っ張られる感じがして落ち着かない」
「寝返りを打つたびに、左右のアンバランスを感じて目が覚めてしまう」
実は、術後の睡眠時の悩みは、昼間の悩みと同じくらい切実なものです。
今回は、心も体もリラックスして深い眠りにつくための、夜のケア方法をご紹介します。
なぜ横になると違和感があるの?

手術をした側の胸は、皮膚が引きつれたり、感覚がデリケートになっていたりすることがあります。
ノーブラで横になると、残っている自胸の重みだけが片側に流れてしまい、その重力差が引きつれ感や違和感を強めてしまうのです。
また、傷口がどこかに触れる不安から、無意識に体がこわばって肩こりや不眠の原因になることもあります。
おやすみ時の味方は「軽量スポンジパッド」

夜、眠る時におすすめなのは、シリコンではなく「軽量スポンジパッド」です。
●寝返りを邪魔しない軽さ
シリコンには適度な重みがありますが、就寝中にその重みが左右に振れると、かえって違和感になることも。
スポンジパッドなら、つけていることを忘れるほど軽く、寝返りもスムーズです。
●クッションとしての役割
ふんわりとしたスポンジが、デリケートな胸元を優しく保護するクッションになります。
●ナイトブラとの相性
締め付けの少ないナイトブラのポケットにスポンジパッドを忍ばせれば、朝まで形をキープしつつ、リラックスして過ごせます。
カバーが心地よさの鍵を握る

夜使うパッドにも、ぜひパッドカバーを併用してください。
綿素材などの肌当たりの良いカバーを被せることで、寝ている間の汗を吸い取り、パッドが直接肌に当たって「ムレる・チクチクする」といった不快感を防いでくれます。
抱き枕を使う

もし、横向きに寝る時に手術した側が「浮いてしまう」ような、何とも言えない居心地の悪さを感じるなら、抱き枕や小さめのクッションを抱えてみてください。
実はこの「浮いている感覚」には理由があります。
一つは、手術によって胸の組織がなくなった部分が物理的に「空洞」になり、横を向いた時に支えを失ってスカスカしてしまうから。
もう一つは、縫い合わせた皮膚が重力で引っ張られ、脳がそれを「外側に浮き上がろうとする力」だと錯覚してしまうからです。
「空いたスペースを埋めて、皮膚の突っ張りを支えてあげる」
これだけで、ラクに眠れるようになります。腕の重みをクッションに預け、胸元を安定させてみてください。
夜は自分をいたわる時間

「寝る時くらい、何もつけずに解放された方がいいのでは?」と思われるかもしれません。
でも、もし何もつけないことに不安や違和感があるのなら、無理に外す必要はありません。
柔らかいパッドをそっと添えることが、心に安心感を与えてくれるなら、それは立派なセルフケアです。
今日一日頑張った自分を、ふかふかのパッドで優しく包んであげてくださいね。



