肩こりの原因は「左右差」?乳房パッドの適切な重さの選び方

乳がん全摘手術後に肩こりや姿勢の歪みが生じる原因とは

「乳がんの手術後、なんだか片方の肩だけがパンパンに張る・・・」 そんな悩みを抱えていませんか?
その肩こり、もしかするとパッドが「軽すぎる」せいかもしれません。

「重いと肩が凝りそうだから」と軽いパッドを選びがちですが、実は体のバランスを整えるには、健側(切除していない側)の胸に合わせた「適切な重さ」が必要です。

今回は、乳房エピテーゼ(人工乳房)製作の視点から、あなたの体に負担をかけないパッドの重さの選び方を具体的に解説します。

適切な重さを選ぶ3つのステップ

ステップ1:まずは「健側(切除していない側)」の重さを基準にする

乳がん術後の肩こりや身体の歪みを予防するために

左右のバランスを整える大原則は、「手術をしていない側の胸と同じ重さ」を補うことです。

人間の体は左右でバランスをとって直立しています。
片側だけが軽い状態が続くと、脳は無意識に体を真っ直ぐに保とうとして、反対側の筋肉を過剰に緊張させます。

これが「術後のしつこい肩こり」の正体です。

ステップ2:活動シーンに合わせて「理想の重さ」を調整する

乳がん後の生活シーン 女性がリラックスしたり、外出したり、眠っているイラスト

「常に本物の重さと同じでないといけない」わけではありません。
生活シーンに合わせて使い分けるのが、賢いパッド選びのコツです。

  • 外出・お出かけ時(理想:健側の胸の100%の重さ)
    シルエットを美しく保ち、姿勢の歪みを防ぐために、シリコン製などのしっかりした重さがあるものを選びましょう。
  • 家事・リラックスタイム(目安:健側の胸の50〜70%の重さ)
    少し動き回る時は、適度な重みがありつつ、肩への負担が少ないシリコンビーズ製やシリコン製がおすすめです。
  • 就寝時(目安:0〜30%の重さ)
    寝ている間は重力の影響が少ないため、通気性重視の非常に軽いパッドや、何も入れない状態でもOKです。

ステップ3:ブラジャーとの相性を確認する

乳がん全摘後の乳房パッドとブラジャー

どんなに完璧な重さのパッドを選んでも、ブラジャーがそれを支えきれなければ肩に食い込み、逆効果になってしまいます。

重さのあるパッド(シリコン製など)を使う場合は、身体で重さを受け止める肌に貼りつけられる粘着式のパッドがおすすめです。
もし肌に貼りつけられないパッドであれば、「肩紐が幅広のブラジャー」や「脇高設計のブラジャー」をセットで選ぶようにしましょう。
これにより、重さが一点に集中せず、肩・背中・脇の全体で分散して支えることができます。

当店で販売しているパッドの選び方

乳がん用の乳房パッドサンプル一覧

当ショップで取り扱っている乳房パッドは、種類とサイズ展開が豊富です。

「まずは手軽に重さを補いたい」という方にはシリコンビーズタイプのパッドにブラを合わせる方法、「より自然な揺れと重みが欲しい」という方には肌に貼りつけて使うシリコンタイプの胸パッドがおすすめです。

商品ページでは、それぞれのサイズごとの重量(グラム数)を明記していますので、ご自身の計測値に近いものを選んでみてください。

まとめ

適切な重さのパッドを選ぶことは、単に見た目を整えるだけでなく、「5年後、10年後の自分の姿勢と健康を守ること」に繋がります。

「今の私に合うグラム数は?」と迷ったら、まずは胸の重さを知ることから始めてみましょう。

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